ペルソナを壊して見えた世界。

ペルソナ設計は2Dの張りぼて。本当に届く発信は、共鳴が起きる3Dの立体構造から生まれる

ペルソナを壊して見えた世界。

先日のパクツイの一件もしかり。Xぐらい効率よく伸ばしてやろう——そういうマインドの人、増えてますよね。正直に言います。

僕自身、ツイ廃を10年以上やってます。この仕事として向き合ってからも3年、4年と経ちました。

その上で言いますけど、最近のXは、甘くないです。


もうパクリでは無理

コピー投稿、パクツイ。

以前は正直、それでもなんとかなった。伸びてるやつを分析して、マネして、それっぽく見せれば数字は取れた時代がありました。

でも今のXは、著作権で戦えるようになった

コミュニティノートで嘘や盗用が可視化されるようになった。

プラットフォーム側がパクリに対して厳しくなってるだけじゃなく、ユーザーのリテラシーが上がってるんです。

「あ、これ見たことあるな」が一瞬でバレる。

表面をなぞった程度のコピーなんて、もう通用しません。

ちなみに、パクリでなんとか成果が出るケースには共通点があります。世界的なトレンドの追い風に乗ってるときです。

ちょっと前ならNFT。その次はNotion。最近ならAI。

世界的なトレンドが来てるときは、パクリでも追い風で伸びます。今伸ばすぶんにはいいでしょう。

でも、それがずっと続くと思いますか?

トレンドは必ず引きます。引いたあとに残るのは、権威とポジショニングを取った人だけです。

追い風で数字を作った人は、風が止んだ瞬間に消えます。だからこそ、追い風に乗りながらも、同時に自分の権威を築かないといけない。

それぐらいのリテラシーで戦えると思ってるなら、Threadsに行ってください。笑

Xは、もっと本質的で、思考の深い、専門性に特化したニッチな人たちのリテラシーの集まりになってきてます。

パクリ程度じゃ、無理です。


教科書通りも、もう無理

パクリだけじゃない。教科書的に進める人——これも厳しくなってます。

「冒頭はこう書きましょう」

「この時間帯に投稿しましょう」

「リポストの方が強いです」

「何秒の動画が伸びます」

みんな、もう見飽きてるんですよ。

テーマパークの4Dアトラクション、行ったことありますか。座席から匂いが飛んでくるやつ。最初は「すげえ!」って驚きます。でもすぐ慣れる。

全部同じ匂いだから。

X運用界隈の投稿も、今まさにこれです。型通りに書いてるから、何を読んでも同じ匂いしかしない。自分なりに噛み砕いてない。自分の脳内OSで処理してない。

自分ごと化できてない。

だから、既視感を裏切れない。


ペルソナ、もう飽きました

で、その教科書の一丁目一番地が「ペルソナ設計」なんですよね。SNSのスクール、情報商材、YouTube——どこでも言われます。

「まずペルソナを設計しましょう」

30代男性、IT企業勤務、年収600万、副業に興味あり——。

ペインを突きましょう。デザイアを刺激しましょう。はい。もう飽きました。

認知と教育。バズと販売。この2軸だけ。**ペルソナ作って2Dかい。**せっかく「人」を描いたはずなのに、そこに人がいない。

感情が見えない。体温がない。

ペルソナが全部を引っ張るから、発信がフラットになるんです。

張りぼてです。巨像を2Dで立ててるだけ。

で、張りぼてでもバズってる人はいます。でもそれ、消費されて終わりです。そいつじゃなくてもいい。誰が書いても同じ。

あなたが発信する意味、そこにありますか。


AIが来て、さらに加速した

ここにAIが入ると、もう次元が変わります。AIは「再現」がバカみたいに強い。

文体の模倣、構成のコピー、トーンの再現——朝飯前です。

しかもAIは配慮を持たない。再現が使命だから、完全に同じ文面を出すことに1ミリも躊躇しません。

僕自身、昨日AIで複数のプロファイルを設計して投稿を自動化した話を書きました。あの実験を通して確信したことがあります。

完全自動化にすると、「体験」と「権威」が乗らなくなる。

AIは設計図どおりに作ってくれます。でも、なんか宙に浮いてるんですよ。「この人が本当にやったこと」という手触りが消える。

だから重要な局面では、自分でコメントや投稿を入れてバランスを取ってます。

**効率のいい再現アカウントは作れる。でも、決め手に欠ける。**ペルソナとは「再現可能な型」です。だからAIに一瞬で模倣される。当たり前の話です。

型で戦ってる時点で、もう負けてるんですよ。


壊した先にあるのは「3D」

じゃあどうすればいいか。ペルソナを壊してください。

壊した先に何があるかというと、立体があります。

そこに人が見える。感情が見える。行動が見える。

読んだ人が「この人、自分に近い」って感じる。親近感の共振が起きる。

「この感覚、わかる」——そこまでダイブさせる発信。これが3D。

RPGでいえば、ペルソナは攻略本の「推奨装備」です。みんな同じ装備してたら、全員同じ見た目のキャラが並ぶだけ。

自分で拾った武器で、自分だけのビルドを組む。

泥だらけでいい。見栄えが悪くてもいい。

その方が、はるかに強いです。


バズの正体は「共鳴」

僕は毎日、ありとあらゆる投稿を見ています。

有益系だけじゃない。ネカマ系、ナンパ界隈、グルメ、アングラ、政治、スポーツ——全ジャンルです。

バズは、界隈の垣根を越えたときに起きます。

界隈の中でペルソナに刺さるように設計された投稿は、ほとんどバズってません。起きてるのは共鳴です。

自分が本気で感動したこと。身銭を切って得た体験。脳内の処理が追いつかないくらいの感情の揺さぶり。

バズの正体は共鳴であり、共振。

つぶやきが広がるんじゃなくて、共鳴波が界隈の壁をぶち抜くから広がるんです。ペルソナで狙える範囲は、壁の内側だけ。

壁を超えるには、設計じゃなく共鳴が必要です。


ペルソナは「線」でいい。

散々壊してきましたが、ペルソナが完全に無価値だとは思ってません。ペルソナは**「線」**でいい。

境界線。ガイドライン。なんとなくの方向性。

輪郭だけ引いて、中身は全部自分の体験と感情で埋める。

ペルソナを「型」にして自分を押し込めるんじゃなく、「線」にして、自分が立体になるための骨格として使う。

2Dの型を壊して、3Dの自分を立てる。その立体から出てきた言葉だけが、界隈をぶち抜いて、共鳴する。

壊してください。

壊した先に、あなたにしか作れない立体があります。


リアルなペインは「声」にしかない

じゃあ、3Dの中身をどうやって埋めるか。架空のペルソナに聞いても、答えは返ってきません。

リアルな人間の声を拾ってください。

Xに転がってる顧客のリアルな感想。

AmazonのKindleレビューに書いてあるコメント。

競合商品のレビュー。

そこにしか、本物のペインもデザイアも含まれていません。架空の人物を描いて、架空の痛みを想像するんじゃない。

実在する人間の声を拾って、そこから立体を組み立てる。

それが、2Dと3Dの決定的な違いです。


AIには「作らせる」んじゃなく「評価させる」

もうひとつ、大事なことがあります。投稿を作るとき、AIに文章を作ってもらって、そのまま投稿してる人が多い。

それ、やめてください。

AIの本当の使い方は、評価です。

自分で書いた投稿をAIに評価してもらう。

しかも1回、2回じゃなくて、評価のループを回すんです。AIを「ライター」じゃなく「評価組織」として運用する。

書く → 評価してもらう → 修正する → また評価してもらう。

このループを回すことで、投稿の深度が段違いに上がります。

実際に僕の知人も、この評価ループを導入されてバズやインプレッションを伸ばしまくってる人がいます。

AIに書かせるのは2D。AIに評価させるのが3D。

使い方を間違えないでください。


P.S.

これ書いてて思ったんですけど、僕自身も「ペルソナ設計しましょう」って教えてた側の人間です。

だから壊してるのは半分、過去の自分。

でも、壊さないと次に行けない。

地道にやってきた人ほど壊すのが怖い。わかります。

でも、だからこそ壊す。


X運用の相談、受けてます。

ペルソナ設計の前に、やることがある。

それを一緒に整理しませんか。

お問い合わせはこちら → LP